断舎利とは

近頃、頻繁に聞かれるようになった断舎利という言葉ですが、いったい何を意味している言葉なのでしょうか。そもそもこの断舎利は、だんしゃりと読むもので、もともと日本にある単語ではありませんでした。いわゆる断舎利は、新語と呼ばれるもので、インドヨガの修行法である断、つまり断行と捨つまり捨行、そして離である離行を応用した俗語だったのです

ごみこの断・舎・利は、これまで日本人にとっては美徳とされた「もったいない」という観念を断じたもので、部屋に入ってくる不要なものを断ち、家に放置しているいらない物を捨てる。そしてまだまだ使える、もったいないという考え方から、物欲そのものの執着から離れてしまおうという考え方をこの言葉に集約したものでした。この断舎利は、とある一冊の本から始まったものですが、日本人の古くからの美徳であった、もったいないという考え方を根底から覆すものだったのです。現在の日本ではモノがあふれ、従来までのまだまだ使えるとの考え方では、家の中にモノがあふれてしまい、整理整とんがうまくいかなくなりました。

物資が不足していた時代では、ものを大事に扱うという考え方は、財産を減らさない意味としても大事にされましたが、現在安く何でも手に入る時代、ものを捨てないということは、家にモノがあふれ、行き着く先がごみ屋敷というしゃれにならないことが実際に起きています。お金さえあれば、ほとんどすべてのものが揃ってしまう時代、ものの価値とともに整理することを考えなければなりません。